広報PRを考えた際に「テレビ」や「新聞」を理解することも大事ですが、「週刊ビジネス誌」を理解することも同じく大事です。
週刊ビジネス誌で有名なものは次の4つの媒体です。
・「日経ビジネス」
・「週刊ダイヤモンド」
・「週刊東洋経済」
・「週刊エコノミスト」
今回は、週刊ビジネス誌(経済誌)の解説と取材獲得のためのポイントについて解説していきます。
1.そもそも新聞と週刊ビジネス誌はどう違うの?
そもそも新聞と週刊ビジネス誌はどう違うの?ということについて話していきます。
新聞の特徴はなんといっても「速報性」。
いかに早く新鮮な情報を伝えるかに重点を置いています。
一方で週刊ビジネス誌の特徴は「掘り下げ」。
週単位で政治や経済ネタを中心に掘り下げていくメディアです。各号(週)ごとに大特集から小特集とテーマを設け、記事が書かれます。
また、週刊ビジネス誌は独自の取材網を活かして活動しています。記者クラブみたいなものがないのが特徴ですね。
2.週刊ビジネス誌にどうアプローチしていくか
週刊ビジネス誌への掲載は難易度が高いように思われがち。
ただ、新聞や他のメディア同様にしっかりと媒体調査をされていれば、必ずチャンスはあります。
アプローチのポイントを書いていきますね。
①まずは購入して掲載レベルを知るべし
まず、自分の企業レベルと近しい特集やコーナーを探します。
中小企業であれば中小企業が掲載されているページですね。
各媒体には、新たな市場開拓をした企業や他社にはない独自の技術を持っている企業を紹介するコーナーが大体あります。
1冊購入して頂ければ、誰でも見つける事ができます。そこでまず掲載されるレベルを知ることが第一前提です。1冊で紹介基準が分からなければ、複数号購入し、紹介されている企業の傾向を読み取ってください。
②特集内容と自社を絡めてみる
毎号の特集面では、様々なトレンドで特集が組まれています。
自社に近い特集に目を通すと、特集記事内に取材者名や担当の記者・編集者名が確認できます。
その記者・編集者へ直接コンタクトをし、
・今後も同様のテーマでの企画の可能性があるか
・特集で紹介されている他に自社で関係した取組みや事業予定
について情報提供をしていきます。
担当者へコンタクトをとる時には必ず、
「〇号の特集を見て、この記事は大変参考になった。」
といった感想も忘れずに伝えて下さい。(超重要!)
広報担当者であると同時に、自身がその媒体の読者であるということを伝えましょう。
③デジタル版も必ずリサーチ
週刊ビジネス誌や新聞でも最近はデジタル版があり、誌面連動記事とサイトオリジナル記事を様々な分野で報道しています。こちらも誌面同様に報道分析をしましょう。もちろん、情報提供も可能です。
3.経済誌とのメディアリレーションズのポイント
①情報提供は1~2か月の先取りを
編集スケジュールから考えると、直前発表の情報では担当者は掲載どころか取材もできません。早めに概要情報だけでも伝え、反応を見てみましょう。
②業界動向や競合他社の情報も提供できるように
週刊ビジネス誌の担当者は、新聞・経済部同様に業界別に担当しています。
大・中・小の特集企画から毎号のコーナーまで幅広く担当し、担当する業界の企業情報は幅広く、また深く知りたいという傾向があります。
記者が企画のヒントを探しているときや取材先に困ったときに
「業界のトレンドは?」「市場全体の今後の見通しは?」「自社技術と関連した技術を持っている企業は?」と先方から連絡を頂く事も。
編集会議での企画提案や取材先調査、スクープ取材等、いざという時に力になると感謝もされ、良い関係を築いていくことができます。
③編集スケジュールを知り タイミング良くコンタクトを
週刊ビジネス誌の場合、週初めに編集会議があり、社内や自分のデスクにいる確率が高くなります。連絡をとる時は、極力このタイミングを意識してコンタクトしています。週末は、取材の追込み・原稿締切と多忙の時期となる事から、意識的に避けています。
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いかがでしたでしょうか。
週刊誌は専門性高く、深堀した記事を書いてもらえる傾向にあります。また、読む方もその分野に熱量が高い人です。
週刊誌を効果的に活用し、自社のPRに役立ててみてください。
今後も継続してタメになる記事を発信していくのでそちらも是非お読みください。